2016年冬のヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョン Paysage hivernal à Villeneuve-lès-Avignon

夏のプロヴァンスは太陽が眩しく光り、木々が美しい緑に包まれ、花が咲き、鳥が鳴いて、幸福感に満ち溢れます。
逆に冬は雨が多く、訪れる人が少なく、自然も寂しい感じ。
…というのが今までの私たちの印象でした。

でも、これは、表面的な見方でした。

もともとプロヴァンスは鄙びた田舎。
痩せた土の丘に家が集まって小さな村を作り、一度はそれが廃墟となりながら、再び人の力で美しく整えられ、
今では世界中の人々が別荘をつくりたいと願う場所になりました。
なぜ、そうなることができたのか?
その力の源を感じられるのが、冬のプロヴァンスです。

 

一見、何の色も飾りもない荒涼とした冬の風景に見えます。

でも、靄っている木々の枝先はほんわりと膨らんでいます。

手前のオリーブ林は常に控えめな緑を保ち、実がたわわに成っています。

その向こうには古い建物に手を入れながら住み続けてきた人の住処があり、

さらに奥にはアヴィニョンの14世紀からある法王庁宮殿が佇んでいます。

力強い自然と、営みを続ける人々の息遣いと、圧倒する歴史遺産とが相まっている。

それがプロヴァンスの源のひとつ。

美しい花の下に潜んでいた本当の姿を見られるのが、冬の季節。

この素晴らしい地をゆっくりと時間をかけてもっと知りたい、と思わせてくれる時期です。

 

日本と同じく暖冬の南仏、すでにアーモンドの花が咲き始めました。

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